のり・味わい情報
良い海苔はここがポイント
海苔の善し悪しは、『新のり』・『一番摘み』などの肩書きではなく、味や、香り・歯切れなどの食べ心地で決まります。
1.味が良く、色・艶・香りの良い物
一般に色の黒い,物が上級品と言われていますが、必ずしも味との関係は明確ではありません。たとえば、有明海の海苔は赤みが強くなる傾向がありますが、上質の物が多く産出されています。また、上質の海苔は焼くと(焼のりにすると)深い緑色になります。
2.歯切れが良く、口に含むと自然にとけ、口当たりの柔らかい物
歯切れよく、口どけの良い海苔と、いつまでも口の中に残る、なかなかかみ切れない海苔。この違いは主に細胞壁の厚さの違いに由来します。こう言うと難しく聞こえますが、歯切れの悪い海苔は、野菜にたとえると、たけた状態であり、逆に歯切れの良い海苔は、若葉のような状態であるといえます。
このような違いは単に海苔芽の若さだけでなく、海況(潮の状態・塩分濃度・海水温etc)や、養殖の方法(支柱柵・浮き流し漁法)、海苔の種の善し悪しなど様々な要因によります。
3.穴や破れがなく、焼き色が良く、厚すぎないもの
『厚みのあるのが良い海苔』だと思っておられる方が多いようですが、これもあまり味には関係ありません。海苔の規格としては、100枚あたりの重量が300から350g程度が標準なのですが、この範囲内で海苔を漉くと、口どけの良い美味しい海苔は薄く仕上がることが多いようです。
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